熊本大学メールマガジン No.4



☆☆ 熊本大学メールマガジン 第4号 (平成19年 5月 1日) ☆☆

  熊本大学メールマガジン第4号をお届けします。
  熊本大学では、1)熊本大学の教育研究の取り組み、公開講座や研修会
 等の案内、2)大学と卒業生、卒業生同士の交流を図るため、卒業生から
 寄せられた熊本大学への意見・提言、近況報告等、3)同窓会・同期会、
 クラブOB会等の開催など、本学の最新情報をお知らせするため、メール
 マガジンを発刊しています。
  このメールマガジンは、大学からのお知らせだけではなく、卒業生から
 の情報提供、同窓会・同期会の開催案内なども行っておりますので、皆様
 からの投稿をお待ちしております。

【目 次】
 ◎お知らせ(式典関係等)
  ・平成18年度卒業式・修了式及び平成19年度入学式
  ・平成18年度学生表彰
 
 ◎お知らせ(大学行事等)
  ・写真展「空想散歩〜絵葉書にみる古き熊本の街かど」を開催中
  ・第2回熊本大学ホームカミングデーの開催

 ◎お知らせ(褒章、叙勲関係等)
  ・2007(平成19)年春の褒章、春の叙勲

 ◎トピックス
  ・熊本大学医学部臨床講義棟の閉棟
  ・熊本大学医療技術短期大学部の閉学
  ・平成19年4月からの寄附講義の開講
  ・熊本大学政策創造研究教育センターの設置

 ◎卒業生からメッセージ
  ・熊本大学第55回卒業生総代 医学部 興梠 健作さん

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◎お知らせ(式典関係等)
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 ▽平成18年度熊本大学卒業式・修了式
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   平成19年3月27日(火)、来賓及び名誉教授・顧問の諸先生方、理事、
  副学長、部局長が出席して、熊本大学第55回卒業式・修了式が県立劇場
  にて行われ、今年度で最後の卒業生・修了生となる医療技術短期大学部
  及び専攻科助産学特別専攻21名を含む総勢2,502名(うち留学生56名)が
  学生時代のそれぞれの思い出と、新たな目標や希望を胸に、船出した。
   式では、崎元学長から各学部・研究科の代表者に卒業証書、修了証書
  が手渡された後、「現代社会は、複雑で、つかみ所が無く、解答の無い
  社会とも言われます。心身の健康を保つ術を知り、10年毎の具体的目標
  の達成のために、プロフェッショナルとしての誠実な努力を持続して、
  大きな夢や志を実現するという輝かしく、幸せな人生を歩まれることを
  切に希望します。」と船出していく皆さんにはなむけの言葉を贈った。
   卒業生を代表して、医学部の興梠健作さんが、「熊本大学の教育理念、
  つまり、“地域に根ざしつつ、国際的にも存在感を示す大学を目指す”
  に共感しました。私たちは熊本大学の卒業生として誇りを持ち、大きな
  志を持って社会にはばたくことを誓います。」と答辞を述べた。

 【学長式辞】
 →詳しくはこちらから
  http://www.kumamoto-u.ac.jp/daigakujouhou/gakuchoumesseiji/ichiran/2007/20070328.html

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 ▽平成19年度熊本大学入学式
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   平成19年4月4日(水)、来賓及び名誉教授・顧問の諸先生方、理事、
  副学長、部局長が出席して、熊本大学第59回入学式が県立劇場にて行わ
  れ、学部学生、大学院学生及び留学生を含む総勢2,808名がそれぞれの目
  標や希望を胸に、あこがれの大学生活をスタートした。
   式では、崎元学長が「熊本大学は、先進的研究、基礎的研究、高度先
  進医療により、世界に存在感を示すと共に、真理の探究、新たな価値を
  造り出す研究を皆さんと共に行いながら、あるいは、その成果に基づい
  た質の高い世界水準の教育、価値を創りだす力を養う教育を行い、皆さ
  んの勉学と人間力を養うための活動を支援します。皆さんが、合格発表
  の受験番号を見た時の気持ちや初心を忘れず、夢や志を高く持ち続け、
  持続し得る原動力を獲得し、毎日に全力投入して行動し、夢や志を実現
  する力、“価値”を創りだす力、すなわち、自らと愛する人々の幸せ、
  そして、社会の幸せを築く力を獲得して下さい。」とエールを贈った。
   新入生を代表して、薬学部の西村知晃さんが、「自らの可能性を信じ、
  それぞれの目標実現のため勉学にはげみ、自らの行動に責任のとれる個
  人としての自立を目指し、生きるための基礎を学び、国際性豊かに、創
  造的に考える力を身につけるべく、日々努力する。」と誓いを述べた。

 【学長式辞】
 →詳しくはこちらから
  http://www.kumamoto-u.ac.jp/daigakujouhou/gakuchoumesseiji/

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 ▽平成18年度学生表彰
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  平成19年3月23日(金)に工学部百周年記念館において、「全国的規模
 の競技会等に出場し、第3位までに入賞(これに相当する賞を含む。)し
 た場合【熊本大学学生表彰規則第2条第3号ロ】」に該当するとして、学
 生4名及び学生団体1団体の表彰が行われました。続いて、「九州地区又
 は九州地区を含む複数の地区が合同で行う競技会等に出場等をし、優勝
 (これに相当する賞を含む。)した場合【同規則第2条第3号ハ】に該当
 するとして、学生8名及び学生団体5団体の表彰が行われました。

 【同規則第2条第3号ロ・個人】
  岩本慎一郎(教育学部3年次)
   :第61回国民体育大会陸上競技大会(男子400mリレー)優勝
  大村詠一(教育学部3年次)
   :第23回全日本エアロビック選手権(一般トリオ部門)優勝
  西元貴志(理学部3年次)
   :2006オールジャパンテコンドーフェスティバル
    (一般男子有段58kg)優勝
  福屋 篤(法学部4年次)
   :第20回日本マンドリン独奏コンクール第2位

 【同規則第2条第3号ロ・団体】
  杉山太介(教育学部3年次)、新里哲史(教育学部3年次)
  鶴田裕之(教育学部3年次)、宮本一俵(理学部3年次)
  岩田浩明(教育学部2年次)、徳島 渉(教育学部2年次)
  豊福陽樹(工学部2年次)、宮本丈嗣(教育学部1年次)
  松浦直哉(教育学部1年次)、立花 昴(理学部1年次)
   :第48回全国国立大学優勝大会(柔道)第3位

 【同規則第2条第3号ハ・個人】
  岩本慎一郎(教育学部3年次)
   :第76回九州学生陸上競技対抗選手権大会(男子200m)優勝
  金子智哉(教育学研究科2年次)
   :第61回九州陸上競技選手権大会(男子三段跳び)優勝
  塩塚あかね(教育学部4年次)
   :第61回九州陸上競技選手権大会(女子100mハードル)優勝
  木須浩一郎(工学部3年次)
   :第56回九州地区大学体育大会陸上競技大会(男子800m)優勝
  永安省吾(工学部4年次)
   :第56回九州地区大学体育大会陸上競技大会(男子10,000m)優勝
  永尾さくら(教育学部1年次)
   :第56回九州地区大学体育大会陸上競技大会(女子5,000m)優勝
  江藤幹典(工学部4年次)、西村紗予(法学部4年次)
   :第32回北部九州学生競技ダンス大会
    (モダン種目2種目:ワルツ・フォックス)優勝

 【同規則第2条第3号ロ・団体】
  井手原義人(教育学部2年次)、岩本慎一郎(教育学部3年次)
  山下洋介(教育学研究科2年次)、三宅勝幸(教育学部4年次)
   :第76回九州学生陸上競技対抗選手権大会(男子400mリレー)優勝
  井手原義人(教育学部2年次)、岩本慎一郎(教育学部3年次)
  長田哲也(教育学部2年次)、三宅勝幸(教育学部4年次)
   :第56回九州地区大学体育大会陸上競技大会(男子400mリレー)優勝
  和田尚士(教育学部1年次)、岩本慎一郎(教育学部3年次)
  篠原竜一(理学部3年次)、三宅勝幸(教育学部4年次)
   :第56回九州地区大学体育大会陸上競技大会(男子1,600mリレー)優勝
  馬場迪子(教育学部3年次)、家入真理子(教育学部2年次)
  村津沙央里(教育学部2年次)、山本 愛(教育学部3年次)
   :第56回九州地区大学体育大会陸上競技大会(女子400mリレー)優勝
  山本沙矢香(教育学部1年次)、野村みや(教育学部2年次)
  村津沙央里(教育学部2年次)、山本 愛(教育学部3年次)
   :第56回九州地区大学体育大会陸上競技大会(女子1,600mリレー)優勝

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◎お知らせ(大学行事等)
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 ▽写真展「空想散歩〜絵葉書に見る古き熊本の街かど」を開催中です。
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   熊本大学五高記念館では、熊本市歴史文書資料室所蔵の絵葉書をデ
  ジタルデータ化し、かつて五高生が闊歩した熊本の街かどを中心とし
  た写真展を開催中です。

   期 間:平成19年3月15日(木)〜平成19年5月28日(月)
   休館日:毎週火曜日、平成19年3月21日(水)
       ※4月からは祝日も開館しております。

 →詳しくはこちらから
  http://www.goko.kumamoto-u.ac.jp/

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 ▽第2回熊本大学ホームカミングデーを開催します。
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   ホームカミングデーは、各学部等の同窓会のご支援を賜り、卒業生
  の皆様と本学の学生・教職員との相互交流を図ることを目的として、
  昨年から開催しております。
   このホームカミングデーにおきましては、多くの卒業生の皆様が、
  若き日を過ごされたキャンパスに集い、母校の現在の姿をご覧いただ
  くとともに、旧友や恩師との再会も果たしていただきたく、記念式典、
  記念講演をはじめとする多彩な行事と交流の場を企画開催を計画して
  おります。
   つきましては、卒業生の皆様には何かとご多忙の時期かと存じます
  が、是非ともご参加くださいますよう、ご案内申し上げます。
   なお、今年の第2回熊本大学ホームカミングデーのご案内について
  は、会場の関係から昭和29年、39年、49年、59年及び平成6年3月の
  卒業生の皆さんが対象です。

   日 時:平成19年11月3日(土)午後1時〜
   会 場:工学部百周年記念館ほか

   ※計画が決まり次第、対象の卒業生の皆様にはご案内いたします。
    なお、11月2日(金)〜4日(日)は、学生行事としての大学祭
    「熊粋祭」も開催されます。

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◎お知らせ(褒章、叙勲関係等)
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 ▽満屋裕明教授が「紫綬褒章」を受章されました。
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   2007(平成19)年春の褒章において、大学院医学薬学研究部の満屋
  裕明教授が、学術、芸術上の発明、改良、創作に関して事績の著しい
  方に贈られる「紫綬褒章」を受章されました。
   満屋裕明教授は、1975年に本学医学部を卒業後、米国国立癌研究所
  において「ヒトT細胞白血病ウイルス(HTLV-1)感染による免疫不全
  の発症病理の研究を開始され、世界初の後天性免疫不全症候群(AIDS)
  の治療薬を発見されました。
   これまでは『死の感染症』として恐れられていたAIDSは『治療可能
  な慢性感染症』と再定義されるようになり、AIDSに対する治療法の研
  究・開発を継続的かつ強力に推進され、また医学部学生の教育と若い
  研究者の指導に熱意を持ってあたっておられます。

 →詳しくはこちらから
  http://www.kumamoto-u.ac.jp/whatsnew/2007/news206.html

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 ▽春の叙勲に3名の方が「瑞宝章」を受章されました。
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   2007(平成19)年春の叙勲において、熊本大学名誉教授の杉井 篤
  先生が「瑞宝中綬章」を、元熊本大学学生部次長の増田一郎様と元熊
  本大学医学部附属病院看護部長の高宗和子様が「瑞宝双光章」をそれ
  ぞれ受章されました。
   杉井 篤先生は、昭和44年10月に本学薬学部教授にご就任なされ、
  平成5年3月に定年によりご退官されるまで、23年余の永年にわたっ
  て学生の教育指導はもとより、専門の薬学領域の研究に精力的に取り
  組まれ、新たな学問分野である放射薬品学等の広範な領域において、
  多岐にわたる研究業績をあげられています。さらに、昭和58年8月か
  ら昭和60年7月までの2年間と、昭和62年8月から平成元年7月まで
  の2年間は、熊本大学評議員として本学の管理運営にご尽力なされ、
  平成元年8月から平成5年3月にご退官なされるまでは、薬学部長と
  して、本学機器分析センターの設置や、本学として初めての寄附講座
  (阿蘇製薬)の設置など、本学の発展に大きく貢献なされました。
   増田一郎様は、昭和33年7月に東京大学に奉職後、数々の大学を経
  験され、昭和62年12月に本学学生部次長にご就任なされ、平成2年6
  月にご退職されるまで、31年余の永年にわたって教育行政に携わって
  こられました。その卓越した行政手腕と高い識見、このような豊富な
  経験から本学においてもご就任以来、学生部全般にわたる事務を統括
  し、複雑多岐にわたる学生部関係の管理運営を円滑にするとともに、
  教育目標の達成に大いに貢献なされ、その真摯な勤務態度と厚生補導
  等に寄せた熱意は、部下の指導面においても卓越した指導力をもって
  積極的に意を尽くされ、強い責任感と細やかな気遣いで部下の信望を
  一心に集められました。
   高宗和子様は、昭和42年4月に本学医学部附属病院に採用となられ、
  平成18年3月に定年によりご退職されるまで、39年間看護業務一筋に
  精励なされてこられました。平成8年4月に看護部長にご就任なされ、
  平成14年3月のISO9001:2000認証取得においてもリーダーシップを発
  揮され、附属病院の重要な会議等においても看護部最高責任者として
  意見を述べられるなど、病院経営にも貢献してこられました。また、
  医学の進歩とともに看護の質向上も問われるなか、日々業務を遂行し
  ながら自己研鑽にも励まれ、学会で発表なされたり、看護実践や看護
  教育・看護管理に関わることを専門誌へ積極的に投稿なされています。
  その一方で、看護協会の役員を長年勤められるなど、本学医学部附属
  病院のみならず、地域の保健医療発展のためにも貢献なされました。

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◎トピックス
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 ▽熊本大学医学部臨床講義棟を閉棟しました。
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   平成19年3月27日(火)、医学部学生、教職員らが出席して、熊本
  大学医学部臨床講義棟の閉棟記念式が行われました。
   取り壊される臨床講義棟は、1971(昭和46)年に半円形の1階建コ
  ンクリート造りとして建築された建物で、臨床第一講義室(230席)、
  臨床第二講義室(142席)を有する本学医学部に唯一残るすり鉢状の階
  段教室であり、1980年代後半まで教壇で行われる患者さんの臨床講義
  を学生が見やすいように急勾配の席となっている。
   臨床講義棟の取り壊しは、医学部附属病院東病棟の新営工事に伴い
  支障となるため取り壊されることとなりました。
   式では、同大教授の児玉医学科長が「階段教室形式による医学教育
  の終焉」として講演があり、「階段教室のルーツが古くは中世ヨーロ
  ッパのボローニア大学医学部解剖講義室に端を発するとされ、階段教
  室の終わりを迎えつつあることを意味しているものと推察する。」と
  講演し、「この階段教室で培われた医学の精神は、階段教室が消えた
  としても皆さんの心の中に受け継がれていく。」と別れを告げた。
   折りしも当日は、平成18年度熊本大学卒業式・修了式の日というこ
  ともあり、医学部医学科の卒業生もまじえてのにぎにぎしい学位記授
  与式の開催も行われました。

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 ▽熊本大学医療技術短期大学部が閉学となりました。
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   平成19年3月29日(木)、崎元学長、理事、短期大学部教職員らが
  出席して、熊本大学医療技術短期大学部の閉学記念式が行われました。
   同大医療技術短期大学部は、1976(昭和51)年10月に、本学医学部
  附属の看護学校、助産婦学校、衛生検査技師学校、診療エックス線技
  師学校の4校が統合され、看護学科と衛生技術学科の2学科でスター
  トし、翌年4月に第一期生が迎え入れられました。その後、1978(昭
  和53)年4月に診療放射線技術学科を設置し、1978(昭和55)3月に
  第一期生を送り出すとともに、同年4月に専攻科助産学特別専攻が設
  置されました。
   しかし、医療技術の高度化に併せて、短期大学を四年制大学とする
  動きが全国の国立大学で始まり、本学も2003(平成15)年10月に本学
  教育学部特別教科(看護)教員養成課程と統合され、本学医学部保健
  学科となりました。
   式では、崎元学長から「教育研究の高度化、充実への希望とエネル
  ギーのための発展的な閉学であり、本学のこの人材養成の輝かしい実
  績は、末永く語り継がれるものと信じます。」と挨拶がありました。
   その後、崎元学長から木原短期大学部長へ正門に取り付けられてい
  た校名の銘板(青銅製)が手渡され、木原短期大学部長から「この銘
  板は、閉学の記念として記念碑の設置を計画しております。」と別れ
  の言葉がありました。

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 ▽平成19年4月から寄附講義を新たに開講しました。
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 1.文学部「NHK寄附講義」
   文学部コミュニケーション情報学科では、メディア論(専門科目)の
  講義に2年生以上を対象に「メディアを理解しよう」と題して、後学期
  の10月から毎週木曜日(3限目)に開講されます。高度情報化社会の中
  でも中心的な役割を担っていくテレビメディアに対する皆さんの認識、
  理解力、接し方などの涵養の一助になればと考えています。
   講義は、NHK熊本放送局の様々な職種の第一線の現場で働いている担当
  職員が、放送局の実際の業務内容やその具体事例、そして課題などにつ
  いて15回の講義が行われます。8回目には、NHK熊本放送局内設備の見学
  会の実施が予定されています。
   この「メディア論」は、平成19年度より授業開放科目となるため、本
  学の全学部・全学科に開放され、加えて一般市民の方も受講できます。

 2.法学部「読売新聞西部本社寄附講義」
   読売新聞特別講義「ジャーナリズムの現場から」として、4月11日〜
  7月までの毎週水曜日に開講しています。社会問題と新聞報道への理解、
  活字メディアへの関心を深めてもらうのが目的で、受講者は法学部2年
  生が対象です。講師として、読売新聞西部本社のデスク、第一線の記者
  による政治、経済、社会などの分野別に取材体験を交えて報道の理念や
  現場の実態について講義されます。他にテレビ局社員や企業広報担当者
  も講師として参加が予定されています。
   4月11日(第1回目)の講義には、法学部2年生を中心に約240名が受
  講し、山下勉教授から講義の趣旨説明が行われ、続いて、読売新聞西部
  本社の菊池卓雄編集局長から「若者の活字離れが言われているが、イン
  ターネット社会には多くの問題もある。新聞は信頼できる情報メディア
  であり、講義によって幅広い知識を養ってほしい。」と挨拶があり、講
  義が始まりました。
   
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 ▽熊本大学政策創造研究教育センターを設置しました。
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   平成19年4月1日付で、生涯学習に関する教育研究と、人文、社会、
  及び自然科学の各分野の学術に関する教育研究の成果を地域社会に還元
  する役割を担う組織としての生涯学習教育研究センター(平成13年4月
  設置)と、法人化後の本学における新しいミッションの一つとして、行
  政、企業・団体、市民と大学で「知」を」循環させる拠点機能の充実を
  図るため、地域の政策課題に大学として応えるシンクタンク機能を担う
  組織としての政策創造研究センター(平成17年4月設置)を再編統合し、
  本学の知的・人的・物的資源を結集し、シンクタンクとして教育研究の
  成果を地域社会の抱える課題に対する政策提言の形で還元し、生涯学習
  を積極的に推進するとともに、地域社会の形成を担う人材を育成し、地
  域社会に貢献することを目的として、熊本大学政策創造研究教育センタ
  ーを設置しました。

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◎卒業生からのメッセージ
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 ▽熊本大学第55回卒業生総代 医学部 興梠 健作さん
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 【答辞】
  本日、この好き日、多数の先生方、御来賓の方々のご臨席を賜り、この
 ような盛大な式を挙行していただき誠に有り難うございます。
  学長先生、ご来賓の先生、在校生代表の方から、心のこもったお祝いの
 言葉や激励の言葉を頂戴致しまして厚く御礼申し上げます。
  また、これまで様々な面からご助力いただいた大学職員の皆さまや、今
 日まで支えてくれた両親はじめ家族にも感謝の気持ちで一杯です。今日こ
 の日を迎えられるのもひとえに皆さまのおかげだと有り難く思います。そ
 して何より、自らの進む方向を定めるにあたって、大きな道標をいただい
 た熊本大学に深く感謝致しております。
  私は熊本大学の教育理念、つまり、「地域に根ざしつつ、国際的にも存
 在感を示す大学を目指す」、に共感し、自分自身そのような人間になりた
 いと考え、大学生活をおくって参りました。
  入学当時は、新しい環境に対する不安を抱きながらのスタートでありま
 したが、先生方の親身な指導、悩みを共有できる仲間との出会いにより、
 時間とともに展望が開け、非常に有意義で、創造的で、楽しい大学生活を
 送ることができました。
  学問におきましては、単に講義を受け、実習をこなすのみでは必要最低
 限以上のことは修得できないことを認識しました。その時に自分の学問の
 目標を明確にし、自ら問題を提起し、解決することにより、より高い水準
 に達することが可能であることを学びました。それは大学とは自主性を重
 んじる学問修業の場所ということを考えると当然のことでした。自ら学ぶ
 姿勢は、卒業後もすべての領域で共通する重要なことだと考えます。これ
 らのことを熊本大学で学ぶことができたことは、私にとって大きな財産で
 す。熊本大学に心より感謝申し上げます。
  「地域に根ざしつつ、国際的にも存在感を示す。」という熊本大学の教
 育理念は、学生にとっては非常に壮大なものであります。これは我々が今
 後、実社会のなかで生きていく上で実現していかなければならないテーマ
 だと思います。大学で学んだ知識・技術をもとに、その上に培っていく今
 後の研鑽の成果を地域にフィードバック(還元)し、地域での指導的役割
 を果たしていきたいと考えています。更に、今後の活動や研究の成果を熊
 本大学卒業生として誇りを持って世界に向けて発信することにより国際貢
 献ができれば素晴らしいと考えています。
  熊本大学の教育理念を実際の行動に移し実現するまでの過程は容易では
 ないでしょう。熊本大学の前身である旧制第五高等学校で教鞭をとられた
 夏目漱石先生は「秋はふみ 吾に天下の志」と詠んでいます。漱石先生の
 言う「天下の志」ほどの大きな志を持ち、努力を継続することにより、こ
 の壮大な理念に沿う活動ができると信じています。
  在校生の皆様には大きな志を持って、日々の勉学に取り組んでほしいと
 思います。そうすることによって日々、新しい発見が増え、大学生活も更
 に充実することでしょう。
  最後に、私たちは熊本大学の卒業生として誇りを持ち、大きな志を持っ
 て社会にはばたくことを誓い、後輩の皆様のさらなるご活躍、そして熊本
 大学のさらなるご発展を願って答辞といたします。

                    平成19年3月27日
                    熊本大学第55回卒業生総代
                    医学部 興梠 健作

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◎投稿依頼
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  熊本大学メールマガジンでは、皆様からの投稿をお待ちしています。
 同窓会・同期会等の開催のお知らせ・近況報告等の情報がありましたら、
 ご提供お願いします。
  投稿記事は、こちらからどうぞ。
  
  E-mail:kik-doso@jimu.kumamoto-u.ac.jp

  熊本大学ホームページでは、卒業生の「思い出募集」のコーナーを開設
 しています。
  投稿いただければ、このメールマガジンでもご紹介いたします。

 →詳しくはこちらから
  http://www.kumamoto-u.ac.jp/sotsugyousei/omoide.html

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◎ご意見・ご要望
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  熊本大学が行う生涯メールサービスは、開始されたばかりです。
 この生涯メールサービスについてのご意見・ご要望はこちらからどうぞ。

  熊本大学生涯メールサービスについてのホームページURL
  → http://www.kumadai.jp/

  熊本大学生涯メールサービスについてのご意見・ご要望
  → office@kumadai.jp

  また、このメールマガジンについてのご意見・ご要望
  → kik-doso@jimu.kumamoto-u.ac.jp

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◇編集後記
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  今年は2月から3月上旬にかけて例年になく暖かい日が続いた影響で、
 桜の開花予想も各地で例年にない早い開花日が発表されましたが、桜の開
 花予想の計算に用いられているプログラムに一部不具合があったとして、
 3月7日に発表された第1回桜の開花予想も訂正されました。
  熊本も早くなるのではないかと思われた桜も、結局、例年並みとなり、
 少し遅くなった平成18年度卒業式・修了式の当日も学内の桜はまだまだで、
 唯一、事務局正門横の桜が満開となり、卒業生を送り出す門出の日に花を
 添えていました。その後、学内の桜もあちこちで開花し、平成19年度入学
 式を祝うかのように満開となりました。
  卒業式・修了式で学生さんが居なくなった学内は少し静まりかえってい
 ましたが、新入生が入学して来たことと暖かい気候とで学内は活気があふ
 れています。入学式を祝うかのように満開となった桜の花は、学内を吹き
 抜ける心地よい風に桜吹雪となり舞い散ってしまいました。
  このメールマガジンを新たに4月から担当することとなりました。これ
 からもご登録いただいている卒業生の皆様に、本学の情報・状況等をお知
 らせしていきますので、よろしくお願いします。
  今日から5月です。大型連休のゴールデンウィークで9連休の方、前半
 が終わり、今日と明日の二日間、仕事の方もいらっしゃるかと思います。
 明後日からの後半に何か計画されていらっしゃる方も多いかと思います。
 3月に卒業され新社会人となられた皆様、早いものですね一月が過ぎまし
 たが、「ホームシック」にはなってないですか。そうなのかなと感じたら、
 いつでも母校を訪れて下さい。また何か新しいものが見つかるかもしれま
 せんよ。先生方も後輩の皆さんも待ってますよ。
  卒業生の皆さん。お身体に気を付けて頑張って下さい。

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◇編集・発行
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