熊本大学メールマガジン No.7



☆☆ 熊本大学メールマガジン 第7号 (平成19年11月20日) ☆☆

  熊本大学メールマガジン第7号をお届けします。

  熊本大学では、1)熊本大学の教育研究の取組み、公開講座や研修会等
 の案内、2)大学と卒業生、卒業生同士の交流を図るため、卒業生から寄
 せられた熊本大学への意見・提言、近況報告等、3)同窓会・同期会、ク
 ラブOB会等の開催など、本学の最新情報をお知らせするため、メールマ
 ガジンを発刊しています。

  配信件数も少しずつですが着実に増えていますが、まだまだ多くの方々
 にご覧いただきたいと願っておりますので、お知り合いの卒業生の皆様に
 広くご紹介いただきますようよろしくお願いします。

  このメールマガジンは、大学からのお知らせだけではなく、卒業生から
 の情報提供、同窓会・同期会の開催案内なども行っておりますので、皆様
 からの投稿をお待ちしております。

【目 次】
 ◎トピックス
  ・「熊本大学基金」の創設
  ・バイオエレクトリクス研究センターの設置
  ・次世代耐熱マグネシウム合金の研究施設が完成
  ・満屋裕明医学薬学研究部教授がエイズ研究で慶応医学賞を受賞
  ・水島徹医学薬学研究部教授がアルツハイマー病のメカニズムを解明
  ・「みなまた環境塾」の開講
    ・長野吉彰氏から五高ゆかりの品を寄贈

 ◎お知らせ(大学行事等)
  ・旧制第五高等学校創立120周年記念式典の開催

 ◎お知らせ
  ・大村詠一さんがスズキジャパンカップ2007第24回全日本エアロビック
   選手権大会トリオ部門で準優勝
  ・古賀史朗さんが熊本市消防長から水難救助で表彰

 ◎卒業生からメッセージ
  ・熊本大学第55回卒業生 理学部 染矢潔さん

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◎トピックス
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 ▽2007年10月1日に「熊本大学基金」を創設しました。
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  2007年10月1日(月)、地域社会と共同し、知の創造、継承、発展を通じて
 豊かな未来を拓くことを目的とした「熊本大学基金」を創設しました。
 本基金は、第一期の募集期間を本年10月1日から2012年3月31日までとし、
 10億円を目標額として法人や卒業生等から寄附を募ります。集まった基金
 を元に、奨学金の充実や学生起業家への支援などについて、今後検討して
 いくことになります。
  なお、2007年11月1日、本学の隆盛を多面的に支援することを目的として
 「熊本大学支援者会」が設立され、熊本大学工学部百周年記念館において、
 設立総会が開催されました。設立総会には、大学関係者等170人が出席し、
 初代会長に熊本大学同窓会連合会会長の園田頼和氏が選任されました。 

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 ▽バイオエレクトリクス研究センターを設置しました。
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  2007年10月1日(月)、最先端の研究分野であるバイオエレクトリクスの
 研究センターを、国内で初めて設置しました。
  バイオエレクトリクスは、パルスパワー(瞬間的な電気エネルギーによ
 る光や衝撃波)を、動植物やバクテリアに当て、その作用などを解析する
 研究。がん治療やダム湖の浄化など医療、環境分野への応用が期待されて
 います。
  同センターには、医学・薬学・理学・工学のそれぞれの分野から、公募
 を含め教員16人を配置し、基礎から環境、医療、国際連携などの分野で研
 究を進めていきます。
  今後は、がん治療装置の開発や食品の殺菌などへの貢献が期待され、新
 たな産業創出にもつながることを期待されています。

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 ▽次世代耐熱マグネシウム合金の研究施設が完成しました。
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  2007年10月24日(水)、新しい金属素材として注目される「次世代耐熱マ
 グネシウム合金」の実用化に向けた研究施設「コア研究室」2棟が、本学
 工学部内に完成し、除幕式が行われました。
  次世代耐熱マグネシウム合金は、重量がアルミ金属の半分程度と軽く、
 従来のマグネシウムより強度があるのが特徴で、車や2輪車などに使われ
 車体の軽量化が進めば、ガソリンが節約でき二酸化炭素の排出削減につな
 がると期待されています。
  本学、くまもとテクノ産業財団、日産自動車及び不二ライトメタルなど
 企業14社を含む24団体でつくる研究チームで、昨年12月に開発に着手しま
 した。
  コア研究室では、本年11月から、簡易型の溶解・鋳造装置を使い、マグ
 ネシウム合金の実用化に向けた研究を本格化し、来年には特別仕様の溶解
 ・鋳造装置を導入して、大型化などに取り組んでいきます。
  今後は、県内の新産業創出や企業誘致につながることが期待されていま
 す。

 →詳しくはこちらから
  http://www.msre.kumamoto-u.ac.jp/inv_kankyo.html
   
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 ▽満屋裕明医学薬学研究部教授がエイズ研究で慶應医学賞を受賞しました。
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  2007年10月26日(金)、本学の満屋裕明医学薬学研究部教授が、医学や生
 命科学の分野で大きな業績を挙げた研究者に贈られる慶応医学賞(慶應義
 塾医学振興基金)の第12回受賞者に決まりました。
  満屋教授は、エイズウイルスの増殖に不可欠な酵素の働きを阻害する世
 界初の治療薬AZT(アジドチミジン)を開発し、違う仕組みで働く治療
 薬の開発にも成功し、複数の薬剤を組み合わせて使う多剤併用療法への道
 を開かれました。
  なお、受賞式は、12月4日(火)に東京の慶應義塾大学医学部で行われます。
 
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 ▽水島徹医学薬学研究部教授がアルツハイマー病のメカニズムを一部解明
  しました。
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  2007年9月10日(月)、本学の水島徹医学薬学研究部教授は、北海道大学、
 九州大学及び小野薬品工業(大阪市中央区)などとの共同研究により、脳
 の炎症によってアルツハイマー病の原因物質βアミロイドが脳内部に蓄積
 するメカニズムを解明され、病気の進行を遅らせる新薬の開発につながる
 成果が期待されています。
  水島教授によると、体に痛みや炎症を起こす化学物質、プロスタグラン
 ジンE2(PGE2)に着目し、試験管実験によって、PGE2濃度が高
 いほどβアミロイドが盛んにつくられことが確認されました。また、遺伝
 子操作でPGE2の影響を受けないようにされたマウスの脳では、普通の
 マウスよりもβアミロイドが蓄積しにくいことも分かりました。
  ただ、PGE2の働きを抑えると胃かいようなどの副作用も予想される
 ため、今後は脳細胞だけに作用する工夫が期待されています。

 →詳しくはこちらから
  http://www.kumamoto-u.ac.jp/whatsnew/2007/news294.html

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 ▽「みなまた環境塾」が開講しました。
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  2007年9月22日(土)、本学と水俣市が共同で資源循環型社会の実現に貢献
 する人材を育成する「水俣環境塾」の開講式が、水俣市浜松町のみなまた
 環境テクノセンターで開催されました。
  環境塾は、本学の教授陣が水俣市で「環境・リサイクル」「地域マネジ
 メント」の分野を集中講義し、中山間地の地域づくりや水俣湾の再生、リ
 サイクル企業での実習などを通して高度な理念・技術を学びます。
  履修期間は、本年10月から1年半で、1期生には漁協職員やリサイクル企
 業社員、水俣市民、大牟田市職員等23人の応募がありました。

 →詳しくはこちらから
  http://ecomot.org/

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 ▽長野吉彰氏から五高ゆかりの品を寄贈いただきました。
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  2007年10月2日(火)、肥後銀行常任顧問の長野吉彰氏から、柔道家で第五
 高等学校の第三代校長を務めた嘉納治五郎氏の書や、卒業生で首相になった
 佐藤栄作氏の雪駄など、五高関係者のゆかりの品々を寄贈いただきました。
  寄贈品は、嘉納氏の書「自他共栄」をはじめ、佐藤氏の雪駄3足、洋画家
 の故野田健郎氏が五高をモチーフに描いた「赤煉瓦記念館」五高の習学寮
 惣代が代々引きついだとされる黒羽織など計12点になります。
  五高開校120周年を記念し、10月10日から本学五高記念館で始まった寄贈
 資料展「レジェンド・五高龍南健児たちの青春」で展示しています。
 
 →詳しくはこちらから
  http://www.kumamoto-u.ac.jp/whatsnew/2007/news320.html

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◎お知らせ(大学行事等)
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 ▽旧制第五高等学校創立120周年記念式典が開催されました。
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  2007年10月10日(水)、本学の前身である旧制第五高等学校の開校120周年
 記念式典(本学主催、全国五高会協賛)が、本学体育館において、卒業生
 等約540人が出席して開催されました。
  式では、崎本学長から、「五高は輝かしい実績を残し、また多くの優れ
 た卒業生を輩出した」と五高が果たした役割をたたえる挨拶がありました。
  五高は、1887年(明治20年)11月に開校し、1950年(昭和25年)に閉校する
 までに、約1万3千人を世に送り出しました。卒業生には、元首相の池田勇
 人、佐藤栄作、物理学者の寺田寅彦等が名を連ねており、教授陣には、夏
 目漱石やラフカディオ・ハーン(小泉八雲)等がいらっしゃいました。

 →詳しくはこちらから
  http://www.kumamoto-u.ac.jp/pageimages/daigakujouhou/pressrelease/release071005_1.pdf

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◎お知らせ
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 ▽大村詠一さんがスズキジャパンカップ2007第24回全日本エアロビック
  選手権大会のトリオ部門で準優勝を果たしました。
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  2007年10月28日(日)、スズキジャパンカップ2007第24回全日本エアロビ
 ック選手権大会が、東京体育館で開催され、一般(17歳以上)のトリオ部門
 において、本学教育学部4年次の大村詠一さんが、3兄妹で準優勝を果たし、
 スズキワールドカップ2008の日本代表選手出場資格を獲得しました。  

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 ▽古賀史朗さんが水難救助で熊本市消防長から表彰を受けました。
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  2007年10月4日(木)、本学理学部4年次の古賀史朗さんが、9月21日の午後
 6時頃、自宅近くの大井手川に転落した5歳男児を救出したとして、熊本市
 消防長から表彰を受けました。
  なお、上記の表彰を受け、11月2日(金)に崎元学長、西山理事・副学長、
 古島理学部長、下條理学部准教授(指導教官)、橋口学務部長及び福永学
 生課長が同席して、学生表彰が行われました。

 →詳しくはこちらから 
  http://www.kumamoto-u.ac.jp/whatsnew/2007/news324.html

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◎卒業生からのメッセージ
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 ▽「魅力あふれる熊本大学を目指して」染矢潔さん
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  こんにちは、平成19年度4月に採用された事務職員の染矢潔です。私は、
 今年の3月に熊本大学の理学部環境理学科を卒業しました。そして、現在
 は熊本大学の職員として、4月からの6ヶ月間に及ぶ新人研修を終え、10月
 から企画部企画課で実務を通して多くのことを勉強しています。
  熊本大学は、本年度から新採用職員を対象とした6ヶ月研修を導入しま
 した。6ヶ月研修では、求められる職員像やプレゼンテーション技法につ
 いて学ぶ集合研修や、様々な課で実務を行う実地研修等が行われました。
 これらの研修を通して、現在の熊本大学の魅力や新たな取り組みと共に、
 運営費交付金の削減等、熊本大学が直面している問題についても知ること
 ができました。また、実地研修で多くの課の業務を経験したことで、課を
 またいでの業務の繋がりを学ぶと共に、人的ネットワークを構築すること
 ができました。本配属された現在も、この研修で学んだことは、多くの場
 面で役に立っていると実感することができています。例えば、自分が担当
 している業務について、他の部署に質問しなければならないとき、誰に質
 問すれば解決するかということが判断しやすいため、無駄な時間を省くこ
 とができます。
  また、熊本大学は今年度から、若年層職員の労働意欲の低下や早期離職
 を未然に防ぐとともに、若年層職員の人材育成を推進するためのメンター
 制度も導入しました。このように、私を含めた今年度の新採用職員は、非
 常に恵まれた環境で働くことができています。
  熊本大学は平成16年度に法人化し、国立大学法人熊本大学として生まれ
 変わりました。大学の生活費ともいえる運営費交付金の削減という問題は
 ありますが、一方では競争的資金の増加や、学部や大学院の新設・改廃も
 含め、予算配分についても各大学の独自な運営を行うことができるという
 利点もあります。これにより、熊本大学もより特色のある魅力あふれた大
 学へと変化していくチャンスが与えられたと考えられます。
  私たち新採用職員は、恵まれた環境の中で、そのチャンスを活かすため
 に挑戦することが求められていると思います。早いもので、10月1日に企
  画部企画課のほうに配属されてから1ヶ月が経過しました。私自身、現在
  はまだ、課の業務に慣れることで精一杯ですが、将来は魅力あふれた熊本
  大学づくりに挑戦できるような職員になれるよう、大学と共に成長してい
  きたいと思っています。

                    熊本大学第55回卒業生
                    理学部 染矢 潔

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◎投稿依頼
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  熊本大学メールマガジンでは、皆様からの投稿をお待ちしています。
 同窓会・同期会等の開催のお知らせ・近況報告等の情報がありましたら、
 ご提供お願いします。
  投稿記事は、こちらからどうぞ。
  
  E-mail:kik-doso@jimu.kumamoto-u.ac.jp

  熊本大学ホームページでは、卒業生の「思い出募集」のコーナーを開設
 しています。
  投稿いただければ、このメールマガジンでもご紹介いたします。

 →詳しくはこちらから
  http://www.kumamoto-u.ac.jp/sotsugyousei/omoide.html

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◎ご意見・ご要望
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  熊本大学が行う生涯メールサービスは、開始されたばかりです。
 この生涯メールサービスについてのご意見・ご要望はこちらからどうぞ。

  熊本大学生涯メールサービスについてのホームページURL
  → http://www.kumadai.jp/

  熊本大学生涯メールサービスについてのご意見・ご要望
  → office@kumadai.jp

  また、このメールマガジンについてのご意見・ご要望
  → kik-doso@jimu.kumamoto-u.ac.jp

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◇編集後記
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  最近は季節の変わり目ということもあり、朝夕の気温の変化が激しく、
 風邪をひかれている方も多いのではないかと思います。
  今年も残すところあと1ヶ月少々で何かとお忙しいかとは思いますが、
 お体に気を付けて頑張られてください。

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◇編集・発行
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  熊本大学企画部企画課
   〒860-8555 熊本市黒髪2丁目39番1号
   E-mail:kik-doso@jimu.kumamoto-u.ac.jp
   TEL:096-342-3129
   FAX:096-342-3007

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